僕の痔瘻日記

痔瘻闘病記。悩んでいる人に少しでも勇気を

痔瘻は突然に~戦えサラリーマン~

こんにちは。たこまんです。

 

いぼ痔と出会って15年、サラリーマン生活も9年が経つ頃それはやっていきました。

当時の僕は営業をしており、お客様はもちろん、会社の仲間と飲む事、大学の仲間や
彼女と飲む事がストレス発散でした。

それなりに会社生活もうまく行き、楽しく過ごせていたと思います。

悪いことは重なるんでしょうね。

 

大きな仕事で珍しくトラブルが起き、まぁ何とかなるだろうと
たまには仲間を信用して任せないとそいつも伸びないと偉そうに思い
途中経過の報告だけを受けており、開けてみたらびっくり玉手箱状態。
パートナー企業がやらかしてました。
何とか取り返すことは出来たのですが、上司からネチネチ攻撃。

あ、当時の上司は部下の失敗のケツを拭いてくれる人だと聞いていたので
勿論頼らせて頂きました。確かに拭いてくれました?拭いてくれたのかな?
ミスったパートナー企業に苦言を呈して頂いたのですが、まーそこから

お前のせいで仕事がやりづらくなった。
あ、また私からパートナーに言わなきゃダメ? etc

大分ストレスもたまり、お腹も弱くなり、夜中目が覚める事があるなど体調不良のなか
健康診断がありました。色々と血液の問題、尿の問題を指摘されました。

 

少し経ち何かケツに違和感を感じる。どうもケツが痛い。
触ってみると膨れている様な、熱を持っている様な。
薬局に行き、痔の薬を購入。アメリカ時代を思い出せ。俺は一人で治せる。
自分で自分を鼓舞しながら2~3週間。どんどん腫れが酷くなる。
夜も寝れない。座れない。15年前の痛さとも違う。こりゃだめだ。

そんな時に1年に1度行われる全国会議。
多分一日中座ってなんて居られない
会議の為客先とのアポも無いので病院に行くチャンスだと思い相談。
サラリーマンは上り詰めるためには客への営業より社内営業だ!とほざく。
知るかバカ。どうせここで成り上がるつもりは無い。それよりも俺のケツだと
強行突破。多分この上司は所詮大したこと無いと思っていたのでしょう。
まぁ確かに痔どろうし僕もそう思う

 

初日朝から診察に行き、うまく行けば午後から参加と甘い考え
触れてみるとぽっこり出ていたので、いぼ痔かな?また薬で何とかなるだろう
と軽い感じでいました。でもぽっこり出ているところが15年前と違うんです。
こういう時って良い方に良い方に勝手に考えがちなんですが、深層には恐怖がいます。

 

病院を調べるにあたりキーワードとして「やさしい」「親切」を主に探しました。
評判通り物腰の柔らかいいつも笑顔で優しい先生でした。病院も看護師も綺麗。

こんなきれいな看護師さんの前で下半身露出するなんて…とちょっと変な気分に
なりながら横ばいになりケツオープン。人に指を突っ込まれるの初めてなので
「オウゥッ」と言ってしまいました。

あーこれは痔瘻だね(え?痔瘻??な、なにそれ)
これはね放っておけないんだよね(う、うん…痛いもんね)
今日時間ある?このまま手術しちゃおうか(はい??)

前にも言いましたが僕はチキンです。
僕の夢は❝死ぬまで手術を受けない。自然死を迎える❞です。
簡単に夢は途絶えました。

手術ってそんなに簡単に受けれるんですか?入院は?会社休むの!?

排膿手術といい、肛門の横に膿が溜まっているからそれを切って出してあげれば
直ぐに楽になるよ♪と相変わらず優しい口調。

本当に痛くて痛くてたまらなかったので心を決め受けることに。
待ち時間の間に彼女に電話をし永遠と泣き言を言って過ごす。

 

いざ手術。

肛門の周りに局所麻酔を3~4本ほど。最初の一本は「アウッ」とまたなったけど
その後はメス入れられた感じはあるけど痛くない。膿を出し切るため傷口は縫わず
ガーゼを押し込められ終了。あっという間。

行う前は恐怖が凄かったがやってみると大したこと無い。
三日後に様子見るからまた来てね、と。


術後は痛くもなく。翌日は会議に参加。
でも大したこと無いと思われるのも癪に障るので
「昨日切ったもんで、ハイ、余裕っす、アチ ちょっとお尻浮かせながら聞きます アチ」

とところどころ痛み演技を入れ
こいつ、辛いのに良く出てきたな、えらいぞと思わせる作戦。

 

ただこの時は「もう終わった。速攻痛み取れるじゃんチョー余裕」と

再診日に訪れる恐怖を知る由もなかった…